介護しているけど、家でお風呂に入れてあげるのはたいへん…。
そんな時に利用できるのが訪問入浴です。
でも当日急に体調が悪くなったらどうするの?
お風呂に入るのを嫌がったら?
利用してみたいけど、心配なこともありますよね。
そこで訪問入浴のパイオニアであるアサヒサンクリーンが訪問入浴を利用する際のよくあるトラブルを紹介します!
トラブルを事前に防いで気持ちよくお風呂に入ってもらいましょう!
訪問入浴でのトラブル事例
訪問入浴は自宅でお風呂に入れない方々にとって非常に便利なサービスです。
しかし、実際のサービス提供の中で様々なトラブルが発生することも少なくありません。
この章では、よくあるトラブル事例を5つ紹介します。
スタッフとのコミュニケーション不足
スタッフとご利用者様との間のコミュニケーションは、サービスの質を大きく左右する要因の一つとなります。
スタッフとのコミュニケーション不足は、サービスの満足度を低下させることに繋がります。
例えば、ご利用者様の具体的な要望や体調、好みなどが正確に伝わらないと、適切なサービス提供ができません。
さらに、ご利用者様の安全面にも影響を及ぼす可能性もあります。
こだわりのシャンプーや入浴剤の使用確認は入浴の満足度に直結する内容です。
また、ご利用者様のアレルギーや身体的特徴、体調に適した入出湯温度を事前に確認しなければご本人の体調不良に繋がります。
このようなトラブルを防ぐためには、サービス提供開始前に担当者会議等による十分な情報共有が必要です。
設備や機材の不具合
訪問入浴サービスにおいて、設備や機材はご利用者様の安全と快適さを保障するための基盤となります。
しかし、これらの設備や機材に不具合が生じると、サービスの質やご利用者様の安全が大きく損なわれます。
例えば、浴槽にヒビが入りそこから湯水が漏れてしまったり、備品によっては整備不良でご利用者様の肌を傷付けてしまう恐れもあります。
このようなトラブルを未然に防ぐためには、設備や機材の定期的な点検・メンテナンスが不可欠です。
特に、使用頻度が高い機材や消耗品については、定期的な交換を行うことで、不具合のリスクを低減させることができます。
体調変動
訪問入浴サービスを利用する多くの方々は、高齢者や障害を持つ方々です。
そのため、日常的に体調の変動が起こることは珍しくありません。
体調変動は、訪問入浴の際にも大きな影響を及ぼします。
体調が不安定な場合、入浴時に予期しないトラブルや事故が発生するリスクが高まります。
勿論、入浴前後に必ずご利用者様の体調確認(体温・血圧・脈拍・呼吸数・血中酸素濃度の測定)を行います。
ですが、もし訪問前に普段見られない体調変化があった場合には必ず訪問したスタッフにその旨を伝えましょう。
体調が不安定なまま入浴した場合、入浴中に血圧が急激に下降したり意識の消失、症状の悪化等予期しないトラブルや事故が発生するリスクが高まります。
訪問入浴の前にしっかりとその日の体調や気分、入浴に対する要望を伝え、安全かつ快適に入浴しましょう。
スケジュールの確認不足
訪問入浴の定期訪問日は、基本的に時間と曜日を決めてサービス提供が始まります。
ただ、事情により訪問時間や曜日の変更をお願いしなければならない場合もあります。
その際のスケジュールに関する伝え忘れや確認不足は、ご利用者様やそのご家族様の予定や生活リズムに大きな影響を及ぼします。
また、スタッフ側も、予定外の時間に訪問することで、他のご利用者様へのサービス提供に影響が出る可能性があります。
変更希望日の予定が合わない場合はキャンセルになってしまう事も考えらえます。
例えば、いつもは午前の訪問だがその日は午前に予定が入り、午後の訪問を以前よりお願いして承諾を得ていた筈なのにスタッフがいつものように午前に訪問。
このため、ご利用者様は午前中の予定をキャンセルせざるを得なくなるといったことが起こります。
スケジュールの確認不足を防ぐためには、事前の確認や再確認が不可欠です。
もし訪問時間や曜日の変更を希望する場合には事前にスタッフと相談し、サービス提供前に次回の訪問日時を明確に確認し、変更がある場合は速やかに双方で情報を共有することで、スムーズなサービス提供が可能となります。
入浴拒否
訪問入浴サービスは、高齢者や障害を持つ方々の生活の質を向上させるための重要なサービスの一つです。しかし、様々な理由から入浴を拒否する場合があります。この入浴拒否は、ご利用者様の心身の健康やサービス提供者の対応に多大な影響を及ぼす可能性があります。
結論: 入浴拒否は、ご利用者様の心の中に潜む不安や恐れ、身体的な discomfort から生じることが多いです。
理由: 高齢者や障害を持つ方々は、体の不調や痛み、過去のトラウマなどから入浴に対する恐怖や不安を感じることがあります。また、プライバシーの侵害を感じることや、自分の体を他人に見られることへの抵抗感も、入浴拒否の原因となることがあるでしょう。
具体例: あるご利用者様は、過去に入浴中に転倒し怪我をした経験があり、それ以降、入浴に対する強い恐怖心を持っていました。このため、訪問入浴スタッフが来るたびに入浴を拒否していたという事例が報告されています。
提案: 入浴拒否に対する適切な対応は、ご利用者様の心の中にある不安や恐れを理解し、それに対するサポートを提供することです。具体的には、ご利用者様の話をじっくりと聞き、その不安や恐れを共有すること。また、安全性を確保するための具体的な対策や、入浴をより快適にするための提案を行うことが求められます。
訪問入浴のメリット
訪問入浴サービスは、自宅のお風呂に入れない方にとって日常生活の一部となっています。
この章では、訪問入浴の主なメリットを解説します。
体を清潔に保てる
訪問入浴サービスを利用し定期的に入浴することにより、体を清潔に保つことが出来ます。
体を清潔に保つことは、皮膚の乾燥やかゆみ、湿疹の予防につながります。
さらに、体を清潔に保つことは、心の健康や自尊心の向上にも寄与します。
清潔な状態は、自分自身を大切にするという意識を高め、日常生活における自信や活力をもたらすことが期待されます。
また、他者とのコミュニケーションや社交活動においても、清潔な状態はポジティブな印象を与える要素となります。
血行が良くなる
入浴は、心身のリラクゼーションだけでなく、体の血行を促進する効果も持っています。
リラックスして入浴すると毛細血管が拡張し、温熱作用によって身体全体が温まります。
血行が良くなることは、体の各部位への酸素や栄養の供給を向上させ、新陳代謝の排出を促進します。
自宅でお風呂に入れる
そして何よりのメリットはご自宅で自分だけのお風呂が味わえるという点です。
施設でもお風呂はありますが、他の方の目が気になったりご自身の好みの温度でないなか我慢して入浴するケースもあると聞きます。
しかし訪問入浴ではご自身のみ浴槽に浸かり、湯温や洗髪・洗身もお好みの温度や力加減で対応出来ます。
もちろんお身体の具合やその日の体調を考慮し、出来る限りご希望に沿えるような対応をさせて頂いております。
リラックスしながらスタッフやご家族と会話を楽しみ、お好みの入浴ができる。
以上の事が住み慣れたご自宅で安心して味わえる事が訪問入浴の醍醐味と言えます。
訪問入浴のデメリット
訪問入浴は多くのメリットを持つ一方で、知っておくべきデメリットも存在します。
この章では訪問入浴のデメリットを紹介します。
費用が高い
訪問入浴の利用料金は、他の介護サービスと比べ高いことが一般的です。
例えば、デイサービスでの1回の入浴料金が500~700円であるのに対し、訪問入浴の1回の料金は約1500円前後となります。
この差額は、訪問入浴独自のメリットを享受するためのものと言えます。
また、訪問入浴のメリットを最大限に活かすために、サービスの頻度や内容を適切に選択することも大切です。
医療行為が受けられない
訪問入浴サービスは、基本的に入浴のサポートを主として行うため、医療行為は含まれません。
たとえば、皮膚のトラブルや怪我の治療などの医療的な処置は、訪問入浴の際には行えません。
しかし、医療的なニーズがある場合は、訪問看護や訪問リハビリテーションなどのサービスを併用することで、適切なケアを受けることが可能です。
訪問入浴サービスを選ぶ際は、自身のニーズに合わせて、他のサービスとの組み合わせも検討しましょう。
訪問入浴サービスの選び方
この章では、訪問入浴サービスを選ぶ際のポイントを紹介します。
満足度を高めるための具体的な選び方のポイントを3つに絞り、それぞれの詳しく解説していきます。
評判や口コミの確認
サービスを選ぶ際、評判や口コミは非常に重要な判断材料となります。
既存のご利用者様の声は、サービスの実際の質やスタッフの対応を知る上での貴重な情報源です。
例えば、多くのご利用者様から「スタッフの対応が丁寧」との声が上がっているサービスは、信頼性が高いと言えます。
逆に、「待ち時間が長い」などの口コミが多い場合、サービスの運営面での課題がある可能性が考えられます。
口コミや評判を確認する際は、1つの情報に惑わされず、複数の情報を見て、判断することが大切です。
希望日が合うか
訪問入浴サービスを利用する際、希望する日にちや時間帯にサービスを受けられるかは大きな選定ポイントとなります。
ご利用者様のライフスタイルや体調に合わせて、柔軟にサービスを受けられることが求められるからです。
また、医療的ケアが必要な場合、他のサービスとの調整も必要になります。
初めてサービスを利用する際は、事前に希望日や時間帯の確認をしっかりと行いましょう。
在籍するスタッフの数
サービスの質や安定性を保つためには、十分な数のスタッフが在籍していることが必要です。
例えば、多くのスタッフが在籍しており、研修もしっかりと受けているサービスは、ご利用者様からの信頼も厚いです。
スタッフが不足していると、急な体調不良や休暇などでサービスが受けられない日が増える可能性があります。
サービスを選ぶ際は、スタッフの数や資格、研修の内容などを確認し、安定したサービスが受けられるかを判断しましょう。
サービス選びのチェックリスト
訪問入浴サービスを選ぶ際は、さらに具体的にチェックすべきことがあります。
サービス選びをスムーズに行うため、以下のチェックリストを参考に自分のニーズに合ったサービスを見つけましょう。
サービス提供エリア | 自宅の位置がサービス提供エリア内にあるか。 |
料金 | 訪問入浴の料金が予算内に収まるか。 |
スタッフの資格 | スタッフが介護福祉士や看護師などの資格を持っているか。 |
サービスの頻度 | 週に何回サービスを受けられるか。 |
ご利用者様の評価 | インターネット上の評価や口コミが良好か。 |
キャンセルポリシー | 急なキャンセル時の料金や対応が明確か。 |
使用機材の安全性 | 使用する機材や設備が最新で安全か。 |
対応可能な体調 | 体調不良の際の対応があるか。 |
予約の柔軟性 | 希望の日時に予約が取れるか。 |
スタッフの数 | 十分な数のスタッフが在籍しているか。 |
緊急時の対応 | 緊急時の連絡先や対応策が明確か。 |
プライバシーの保護 | 個人情報の取り扱いが適切か。 |
清潔感 | 使用するタオルや機材が清潔か。 |
コミュニケーション | スタッフとのコミュニケーションが取りやすいか。 |
まとめ
訪問入浴サービスは、自宅で介護をする方にとって大きなサポートとなります。
しかし、その選び方や利用時の注意点、メリットやデメリットをしっかり理解することが大切ですね。
この記事を通して、訪問入浴のトラブル事例やサービスの選び方のポイントを学びました。
特に、サービス選びのチェックリストは、あなたのニーズに合ったサービスを見つける大きな手助けとなるでしょう。
皆さん、訪問入浴サービスを利用する際は、この記事の内容を思い出して、最適なサービスを選んでください。
あなたの日常がより快適で安全なものとなるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。